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インドアライフは、情報をあつめる天国だ。

新型コロナウィルス感染対策として、終日、自宅で過ごすことも多くなった。長い休業中の身でもあるから、特に大変だとは考えていない。終日、自宅にいてもやりたいことはたくさんある。今回は映画などの動画やアニメについて話してみたいと思う。1回で話せる内容ではないけれど、まずは話を始めてみたい。

*こんな状態ならば 知識も豊かになるかな

実際のところ、何を見ようかと毎日悩みながら選択している。Amazon prime videoNETFLIXバンダイチャンネルの3つから選択するわけだけど、贅沢に悩んでいる。未視聴のものを貪欲に見たいが、映画でもドラマでもアニメでも、徹底的にくりかえし見る主義だから、時間が足りるはずがない。

とりあえず、自分の定番になっているシリーズものについて。

まずは「男はつらいよ」。第50話はディスクで。残りの49話については5年間で10巡はしている。見過ぎてかえって順番やタイトルがこんがらがりそう。朝ご飯の時に必ず見る癖がついている。寅さんのキレのいい話し方が、一日の始まりにリズムをつける。流れる風景はアルバムをめくるようで、心が落ち着く。

*四角い顔の中に 丸い優しさがある

深夜食堂」。これも今や欠かせない。見るなら、やはり夜がいいと思う。深夜から開店するんだから、22時くらいから見始めると情緒があっていい。オープニングに流れる新宿歌舞伎町の交差点が出てくる靖国通りと青梅街道、仕事で通り抜けたり荷を下したりと思い出深い。情緒あふれる話がとても好きだ。

*小林薫ふんするマスターが味がある

孤独のグルメ」。これはひとりで黙々と食べているのがいい。仕事先で美味しいご飯にありつくわけだが、よく食べるなと思うよね。主人公役の松重豊さんは大食いではないって聞いている。あれだけの量を美味しそうに食べている撮り方、こっちの方にも興味がいってしまう。旅をしているような感覚がとても好きだ。

*主人公五郎の 満足そうな表情がいい

機動戦士ガンダム」。アニメの中では特に視聴を繰り返している。人生に必要なことはガンダムが教えてくれた、そんな感じの書籍や人の話はあふれている。それぐらい内容が深いアニメだ。放映当初は43話で打ち切りになったなんて、現在のガンダムの人気からは想像できない。人間のドラマが現実そのものでいい

*劇中のシャアは不滅の英雄だろう

美味しんぼ」。これも欠かせないアニメだ。とにかく勉強になるし、アニメなのに美味しさがあふている。原作は高校の頃には読み始めていた。現在、アニメは終わっているが、食にまつわる作品としての金字塔を築いた。番組のOPとEDも名曲が流れるし、父と息子の対決を通して描かれる人の心の奥深さが好きだ。

*美味しんぼの画はよく描きこまれている

この5作品をくりかえし見ていると、他の作品を見るための時間がとれなくなる。もちろん毎日の生活は、動画やアニメを見るだけじゃない。そのためにデスクPCの画面を2つに分けてある。近頃デスクPCは老朽化して来たので、入力作業のメインをノートPCに移し、デスク側は見ることと検索などが中心だ。

一方の画面を動画、もう一方をSNSと調べもの用にする。動画は右目だけで見るような気持ちで。実は同時にFMも流しっぱなしだから、耳は動画とラジオの両方から音を拾っている。指はノートの上を中心に動き、左目はノートの画面を見る。目と耳と指をフル回転させて無駄を省く。これを俗に気ちがいと言うのか。

*このスタイルで1ヶ月 使い勝手がいい

まあ気ちがいは冗談としても、これぐらいでないと情報を吸収しきれない。FMを流しっぱなしにすれば、新曲も聴けるし知らなかった曲も聴ける。DJの話もためになる。動画だって見るだけのモノじゃない。視て聴くんだから、BGMとしても使える。逆に音を消して、だけを使うこともできる。使い方は無限だ。

これで知識が詰め込まれて、生活費を稼げるわけではないが、知っておけば役に立つことはたくさんある。ツイッターだってそうだよね。皆さんの言葉や写真も、心の開き方ひとつで次から次へと知識や知恵になって吸収されていく。人が1を学ぶ時に10を学ぶ気持ちでいれば、頭の引き出しは選択肢であふれていくよ。

インドアライフは、まさに、情報をあつめるための天国だ。

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攻殻機動隊の世界は、そこまで来ている。

「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ」

逮捕した犯人を前にして、中枢神経以外全身義体の少佐・草薙素子が言う。義体とは、すなわちサイボーグ士郎正宗を原作者とする漫画あるいはアニメ「攻殻機動隊」の中で使われる。

*攻殻機動隊の少佐 全身義体で頭は人間

攻殻機動隊の原作は1990年代の初頭に書かれているが、現在からみれば、そう遠い時代のことでもないだろう。

義肢人工臓器組織生体工学の技術がロボティクスと結びついて発展し、やがて脳や中枢神経を除くすべての器官が機械化される時代。詳しくは調べてみて欲しい。

下の動画を見てどう思うだろうか?現在でもここまで技術は進歩している。まだまだ動きは遅いが、Amazonの倉庫の中では人間型ではないにせよ、ロボットと人間が一緒に働いている。進歩のペースは過去とは比較にならない。

一緒に働くだけの存在が今の時代のロボット。

だが、この攻殻機動隊の世界のように、脳がナマの人間のものと変わらなくなれば、人格をもつことにもなる。たとえ全身が義体化されていたとしても人間、口から出る言葉は説得力をもつ。いや、説得力がどうのこうのなんて会話は無駄なんだ。そこにはロボットとの境は存在しないんだから。

脳がナマのものでも、情報量は半端じゃない。並列化によって、時間をかけて蓄積されてきた個人ごとの情報が、瞬時に共有されることになる。個人では学ぶ必要もないってことだろうか。知識や知恵が塊になって、右から左へと人の中を移動し続ける。

https://youtu.be/7sUhcue_4fo
*ターミネーターの世界だって 決して遠くはない

冒頭の少佐の言葉も、誰かひとりから聞くと説得力を感じる。これを多くの義体化した人間が同時に口にしたら、自分だけが馬鹿にも思えて来るんだろうか?

人の数が減れば、働き手も減っていく。一緒に仕事をする相手をロボットに頼らず人にだけ限っていけば、いずれ社会は疲弊し衰退していくかもしれない。使う側使われる側にわけて考えるのではなく、いかに共存していくか、真剣に考え始めてもいい。

ただ、そのためにも人は、人間らしく生きることを忘れてはいけないと思う。全身義体でもロボットそのものでも、共存していくためには、人間らしさが基本になるはずだから。

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ガンダムは、スポ根の延長か?

*ガンダムに関する書籍は数限りない

機動戦士ガンダム。

これは、巨大ロボット隆盛の時代に、彗星のごとく現れた新しいロボットアニメの形だった。そして、劇中の人間関係は人間味があふれている。巨人の星やアタックNo.1のような、スポ根の延長にあったような気もする。

ガンダムはこの国で、あるいは世界で、最も有名なロボットではないかと思う。その機動力については、言うに及ばない。戦闘マシーンとしては劇中で常に進化を遂げ、その豊富なデザインはガンプラを常に進化させている。

子供の頃のガンダムブームはすごかった。映画3部作が上映された頃から、ガンプラを求めてモデルセンターは列ができた。並んだってその場で買えるわけがない。みんな、予約するためにも並んでいた気がする。

どちらかと言えば、自分はあまり興味がなかった。天邪鬼というわけではないけれど、宇宙戦艦ヤマトの方が好きだったのかもしれない。かえって大人になってからの方が、深く興味が湧いた。

ガンダムシリーズはかなり派生している。その時代に合った作品になっているのも魅力だ。

だが、自分にとっての一番をつけるとしたら、やはり、ファーストガンダムだろう。アムロとシャアが中心の世界だ。これに続くZガンダムガンダムZZ、そして映画「逆襲のシャア」。ファーストの流れが一番好きだ。

そもそもガンダムの世界観は、子供が簡単に理解できるとは思えない。富野由悠季監督の考えていたことは、かなり深いと思う。

*この時アムロは15歳 人生で初めての平手打ち

現代版のガンダムの中では、大人が子供を叱るのに手を上げることがあまり、いやほとんどない。アムロがブライトに殴られるこのシーン、間をおいて2回平手打ちされている。

タイムリーにガンダムを見ていた時、このシーンを否定する人はいなかったと思う。殴られるシーンは、ごく自然に劇中におりこまれていた。見る側もそれを普通に見ていた。

たくましい女性陣もたくさん出演するけれど、連邦軍に身を寄せるシャアの妹のセイラは、第1話でカイを殴って説教をする。そのシーンも、自然な形で受け入れていた。

結局、スポ根って言うか、大人が子供を叱る時には、殴るという過程が当たり前だったんだ。殴ることで気づかせ、殴られることで気づいたんだ。それが、大人にも子供にもできたんだ。

殴るっていうのは暴力とは違う。そこを間違えてはいけない。

自分の父親にしてもそうだけど、大人たちはきちんと殴る加減を知っていた。殴るべき時も知っていたんだ。子供にすれば、その時は?であっても、後日大人になって、理解し感謝すらできた。

ブライトはアムロに言う。殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか、と。

この時のアムロは15歳でブライトは19歳、セイラは16歳でカイは17歳だった気がする。未成年が未成年を殴って、生き延びようと戦っていたわけだ。すごいよね。平和な今では考えにくい。でもこのシーンがないと、ファーストの世界観は成り立たない。

*幼馴染のフラウの方が ずっと大人に思えた

殴るということを肯定しているわけじゃない。時と場合によっては必要だということ。この後のアムロは、戦闘で目覚ましい活躍をした。でもまだ甘える。その後も殴られ、先輩の死によって本当の成長を遂げていく。逆襲のシャアの頃は、ブライトとの信頼関係は絶対的なものになっていた。

ガンダムがスポ根の延長にあったと思うのは自分の考え。

ただ殴られることによって、殴られる痛みを知る。殴られる痛みを知れば、簡単に人を殴ることはできない。殴られることによって、気づきを得ることも多い。気づきを得れば、人は成長する。

頭ごなしに殴るという行為を否定せず、ガンダムでも見て学んでほしい。ガンダムを見るだけでも、人は成長すると思っている。