NHKのニュースで、「地毛証明書」についてふれていた。
全日制の都立高校177校のうち、44.6%に当たる79校が地毛であることを証明する届け出を求めているらしい。
髪の毛が生まれつき茶色などの黒以外の色や、くせ毛の生徒について、保護者の署名や押印とともに、地毛の特徴などを「地毛証明書」として届け出ることを求めているらしい。地毛であることの証明として、中学時代や幼少期の写真の提出を求めている高校もあるとか。
NHKのホームページでも読めるし、新聞でも取り上げられていたから、話題にすべき内容なのかな。
と言うか、今の時代にこんなことが話題にされなければいけないなんて、日本って一体どういう国なんだろう。本来ならNHKだって、もっと話題にすべき内容があると思うんだよね。髪の毛の色で国が動くなら、大いに話題にすべきだ。感染の再拡大についても、情報提供のようなレベルなのに、髪の話とは恐れ入る。
それにしても、時代錯誤もはなはだしい。
自分は地毛が黒だ。染めたこともないし、染める必要もまったく感じないから地毛のまま。そもそも51歳の今、髪の毛が残っていること自体が神秘的な話なんだ。父親は20代後半で、中の島型に髪が薄くなっていたから、自分も学生の頃から覚悟していたぐらいだ。今でもよく伸びるのは、祖父の血かもしれない。
そんなわけで、仮に今、高校生だとしても指摘されることは何もないはず。でも、ドライヤーがよく当たるところは、少し茶色くも見える。そうなると、角度を変えて透かして確認されて、地毛を証明するように求められるのかな。入学早々、教師に目をつけられるのが嫌だから、証明書を提出するのかな。
学校側は、黒髪がなぜ大切なのか、それが学生生活にどんな影響を与えるのか、しっかりと説明した方がいい。進学校だった自分の母校でも、こんな証明書の提出は求めなかった。黒髪でも成績は悪すぎた。もし自分に子供がいて、高校進学を考える時には、証明書の提出を求めない高校をさがす必要もありそうだ。
先日、祖父の痴呆症の話をした。祖父が家を抜け出して徘徊、道端で倒れて血を流していた話だ。これには続きがある。
祖母が駆けつけた時、祖父の周りには金髪の兄さんたちがいたらしい。お爺さん大丈夫か?って声をかけて、手を貸してくれてたらしい。後日、祖母はその時のことを思い出して話していた。近所の人は誰も声をかけてくれなかったけど、彼等だけが手を貸してくれた。人は外見じゃないって、本気でそう思ったわって。
大正生まれの祖母には、髪の毛を金色に染めるなんてことは、遠い世界のことだ。もし祖母が、金髪の人はお爺さんにふれないでなんて言っていたとしたら、あなたはどう思う?
必要な校則もあると思うけど、身体的な特徴を申告させる証明書は、プライバシーを否定してるように感じる。卒業してから許されるとかなら、やる意味がない。
それよりも、上手い染め方でも教えた方が、子供の個性を成長させられるように思う。案外、世界的なヘアメイクアーティストも生まれたりするかもよ。
「「地毛証明書」って何?」への2件の返信
まさしく時代錯誤!
私の母校も校則が厳しかったですよ
Aカットと三つ編み以外だめ
Aカットはただのボブヘア(パーマ禁止)
三つ編みは三つ編みは三つ編みする数まで決められていました
そして天然パーマの生徒は水でびしょびしょに濡らされてパーマかどうかを試されていました
スカートの長さも膝下10cmと決まっていて、週に1度風紀検査が行われスカートの丈を物差しを
持った先生にチェックされるんです
私はウェストを10折くらいしてミニスカートにしていましたが(笑)
あんな校則何の為にあったのか卒業した今も疑問です
おじい様を助けてくださった金髪のおにいさん達、素晴らしいです!
人を見かけで判断するものではありませんね
故に校則なんて不要です
いもさん こんんちわ。
いつも、ありがとうございます。
すごい風紀検査ですね。聞いていて、さらにびっくりです。
昔の方が厳しそうに思えましたけど、昔の方が厳しさはあっても、適度な厳しさで、おおらかだった気がしますね。詰め込み教育と神経質すぎる校則とは、似て非なるものですね。
人は見かけだけではないですね、本当に。
相手の方とは、人生そのものを交換し合いたいものです。
小学5年生の時の担任は、背中に物差しをさしこんで、姿勢をよくしろなんて言ってましたけど、その先生の行為がとてもかわいく思えます。ちなみ、僕は姿勢が良すぎたので、物差しの経験はありませんが。