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ビデオをレンタル、ダビングに学んだ日々。

YouTubeを見ていると、小中高を過ごした1980年代や学生や新入社員だった1990年代の世界に、簡単に戻ることができる。その幅はかなり広くて飽きることがない。動画を作っている人達には心から感謝したくなる。自分は動画を作るほどには時間が追いつかないので、しばらくは見る側で過ごしそうだ。

*ビデオデッキ本体だけで 重量が11㎏ある

80年代や90年代は、まだテレビが主流でビデオで録画して見ることも多かった。ミュージックビデオ等も高かったから、レンタルして見ることがほとんど。80年代のビデオは、発売当時は1本あたり12,000円なんてザラだったからね。高価すぎて手が出ない。だからレンタルする時は、仲間で集まってダビング大会

ただ、SONY松下のビデオの規格戦争の結果、ベータよりもVHSを使う人が多くなっていた。自分のようにベータを使う人間はダビングにも苦労した。画質はベータの方が良かったし、全体の出来も良かったと今でも思っている。ただ、テープにかかるコスト面などを考えると、VHSの勝ちだったのかもしれない。

*ダビングするための操作スイッチ

ダビングをするためには、互いにデッキを持ち寄らなければならない。自分のデッキは重さが11㎏あるから、自転車に乗せて運ぶにしても、バランスが問題だった。そこで、どちらかと言えば重さが軽い相手が来ることが多かった。ネットで動画を飛ばしあえる現在からすれば、遠い昔のできごとになったのかな。

でも、本当に楽しかった。その当時に興味を持っている人でなければ、ネット社会なんて想像もできなかったはず。ダビングするという方法でしか、コピーする方法は無かった。だから苦労してるなんて感覚は全くなかったし、とにかく考えぬいた。どうしたら少しでも画質を維持したまま、コピーをできるかなって。

*まだ たくさんのケーブルが残っている

デッキとデッキをつなぐケーブルを、可能なかぎり短くすれば画質が綺麗なままコピーできるんじゃないか。端子は金メッキの方がいいんじゃないか。ケーブルは太い方が画像が圧縮されないんじゃないか。こんな感じで、とにかく考えて工夫することを自ら学んでいった。ベータは音だけのハイファイ録音も出来たんだ。

でも、ベータとVHSの2種類をレンタルしたら、お金がかかる。そこでベータだけを借りて、①ベータ⇒VHS ②VHS⇒VHSの順番でダビングをする。②は既に孫ダビングになるから画質は多少落ちる。それでも、ダビングして自分が所有することにもこだわった。レンタル代金は高くて、10本借りるなんて夢の世界だ。

*背面にケーブルをつないでダビング

だけど、高校の頃とかの話だからね、ダビングしている間に同じ作品を2度見ることになるわけだ。よほど興味がないかぎりは、2度見るなんてことは時間の無駄だった。だから仕事はビデオに任せて、一旦外出したりもした。当時から、デッキに高速ダビングの機能でもついていれば良かったんだけど。

結果的に、素人でもいろいろと知識が身についたし、何よりも自分で考えて工夫することを覚えたね。ベータと違ってVHSには3倍の録音モードがあって、120分テープなら360分の録画が可能だった。多少は画質も落ちたが、画質が落ちるにしてもテープに空白部分が残らないよう、時間を徹底的に計算していたんだ。

*ジョグダイヤルを使って 編集者気分

サブスクリプションが全盛の今、AmazonにBANDAI CHANNELにNetflix、そして当然YouTubeがあればレンタルを使わない。テレビで映画を見ることもほとんどないし、すでに5年以上録画して見ることもなくなった。見たいものは、時間が許すかぎりネットで何度も見直す。寅さん49話分は、何巡したかも忘れた。

ただ提供する側は常に脳内が満たされているが、楽な方法に甘んじている提供される側の自分は、どんどん脳内が退化していくような感じだ。文章を考えて書いていくのと同じように、自分で考えて動画を制作していくような気持ちが、やはり大切だと思う。

考えていたら、またワクワクしてきた。

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