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借金は、仕事への意欲の原動力。

借金は、仕事への意欲の原動力になると思う。

今の自分には借金がない。長期のローンもない。何かを買った時に支払いをカードで済まし、後払いにすることはある。それでも、すべて翌月払いだから、借金は無いに等しい。

*小倉昌男から学ぶことは多かった

でも、これはここ数年の話だ。それまでは、借金のない生活をしたことがない。自慢するようなことでもないけど。

5年前に手術をした頃には、まだ借金があったな。全額を返済するまで残りわずか、そんな状況だったから、金額的には借金と言えなかったかもしれない。とにかく今は、借金はない。

でも、この数年をふりかえると、働く意欲があってなかったような気もする。いや、言い方が悪いかな。意欲はあるんだけど、なんて言うんだろう、がつがつがつがつとお金に執着して稼いでやるって、そんな気持ちが欠けていたような気がする。

18年前に自分のトラックを買い、自家用車も買い替え、それ以前から続いていた借金も同時に返済していた頃は必死だった。

*松下幸之助氏の道をひらくは今でも愛読書

とにかく返さなければいけない。返済を滞らせるわけには行かない。借りれば返すのは当然。でも計画性よりも、勢いでやっていたから、返済計画はあってないようなもの。ただひたすら、今月はいくら、来月はいくら、一年でいくら、その繰り返しだった。

第1次運輸時代の頃は、規制緩和の流れもあって、規模に関係なく運輸会社の数がかなり多くなっていた。その結果、運賃は下がり仕事は取り合いだった。携帯電話が鳴るのを待っていても駄目、走りながら仕事がありませんか?の電話を繰り返していた。

詳しくは別の機会に話すけれど、あの頃の必死さが今の自分には足りない気がする。それはつまり、借金に追われているという、切羽詰まった状況にないからだ。

*ロッキーの姿をいつも追っていた

借金なんかない方がいいに決まっている。

とはいえ、借金があったことで必死になった。必死な状況の中でも、仕事の質を高めようと努力もした。自分自身の質も高めようと努力した。質が高まれば仕事の依頼は増える。そう思えば頑張れた。ゴミさえも拾い、仕事のためにうまく利用しようとした。

借金は確かに、仕事への意欲の原動力になっていた。