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介護研修日記2、介護は自立を導くもの。

介護職初任者研修の受講を5回終えた。昨日から実技も始まり、15名の生徒と2名の先生だけしかいない空間には熱気があふれて、みな汗を流しながら勉強していた。今日は休みで本格的な実技は明日からだが、自分はMRI検査があるため、明後日に1日だけ振替受講を受けに柏まで出かける。時には他の場所でもいい。

*マスクの上にフェイスシールドをして受講

この10日間をどう過ごしたかって?テキストをめくっては読んでチェック、その繰り返しだけだね。今になって受験勉強を始めたような気持ちでいる。何度も話しているけど、あの時こう素直に勉強できていれば人生は変わったのかも。ただ、今こうして介護に目を向けている姿は、存在していなかったかもしれない。

何を今さらなんて思うかもしれないけど、やはり勉強というのはね、興味を持った時に一気に進めるのがいいと思う。興味がもてないことは、いくら頑張っても知識を詰め込んでる気だけで、馬耳東風的な状態になっている気がする。興味がもてると意欲さえあれば、派生的に勉強しようって気になるんだよね。

*久しぶりに 骨格の図を見ている

テキストは2冊あって、実技に関わるテキストは1冊。この2冊をクリアすれば、現場での実務は別として、知識としての実務は当然のことながら、将来的に介護福祉士になりたい人の知識としても結構なものらしい。確かに合わせて800頁の量は、毎日読みまくっても計画的に進めていけないぐらいの内容だ。

だが、現場での実務は、テキストに掲載されている写真だけでは細かく理解できないだろうな。実務の細かさは、どんな仕事でも実際に現場で働く以上には理解できないと思う。それでも、可能な限り理解してみたくなって、写真中心の図解本を読みたいという派生的な意欲にまかせ、既に本の注文をかけてしまった。

*腎臓って 本当に大切だと思った

過去の仕事でもそうだったけど、自分は形から入っていくことも多い。先に形を作り上げながら、自分自身をその気にさせていくわけだ。やり方は人それぞれだけど、自分としては効果がある。特に自分にとって未知が多い内容については、好奇心が自分を引っ張っていくから、まだまだ図解的な本も欲しくなりそうだ。

この10日間は本当に充実していた。自分は人見知りなんて遠い世界の人間で、興味があれば、トイレで用を足しながらでも話しかける。相手はビックリするかもしれないけど、この性格のお蔭で知識はどんどん増える。わからないことに遠慮していては、お金を払って作られた状況も無駄になる。聞いたもの勝ちだろう。

*講習仲間とも話す ワークマンの良さ

5回の授業を受けて、5人の講師と面識ができた。実技の時は2人の講師がいらして、昨日は1日目の講師もいらした。帰り際に肩の調子はどう?と聞いてくださり、介護の話からドローンのことまで話が及んで20分以上。ぜひ一緒に介護の仕事をやっていきましょうとおっしゃる。こう言われると自分は弱いんだな。

とにかく、介護というものが大変に奥深いものであり、人間を相手にするからこそ学びにも終わりがない、それがよくわかった。講師の方もおっしゃっていたが、好きになれば腰痛とつきあうことになっても続けたくなる、そんな仕事に思える。そもそも人間がもつ可能性は無限だから、人間が相手なら奥深いのは当然だ。

*PCの配線が 血管のように見えてきた

単純に介護を考えると、利用者が動けないから介護すると考えてしまうのが普通。でもそうじゃない。利用者にも何かをしたいという意思があり、残存能力だって残っている。その意思を最大限に尊重し、残存能力も十分に活用しながら利用者自身の自立を導き出していくのが大切。介護者は、あくまでも補助だけなんだ。

昨年亡くなった自分の祖母、90歳までは40年以上住みなれた家で一人暮らしをしていた。もちろんヘルパーさんもいたが、強い人で夜は独りだった。だが、先に亡くなった伯父が心配して、施設に入所した。その時点で、車いす利用が始まったらしい。それが足腰を弱らせる始まりだった。自立歩行が大切だったんだ。

*病院での食事 配膳にも意味がある

教室で学び自宅でテキストを読みまくり、一番大切だと感じたことは、人間はこの世を去るまで尊厳をもって生き続けるということ。利用者の尊厳を守り、その利用者が自ら自己決定をして自立していけるように支援していく、介護はそのためのもの。利用者をしばらず、風に乗ってもらうような心構えが大切なのかな。

ほんの少し知識をかじっただけだからね、偉そうなことは言えない。それでも、リハビリしてくれる若い彼等の気持ちを、少しだが理解できたような気がする。学べば学ぶほどに、もっと知りたいという気持ちも湧いてくる。人間である自分が、半世紀以上も生きて来たのに人間を知らない。命の無限を、願いたくもなる。

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