カテゴリー
人生経験 仕事 俺の考え 健康 日常生活 食事

介護研修日記4、熱意と好奇心の大切さ。

研修も11回を終えた。時間の早さには驚くばかり。そして、教室にこもる熱意にも驚くばかりだ。初日からのメンバーを中心に考えれば15人くらいだが、他の教室からの振替で受講に来る人達も毎日1人2人といて、遠いところからでもやってくる。皆、ここで何かを吸収しようと、熱意をむき出しにして学んでいる。

熱心になるのは講義がおもしろいからか、それとも必要に迫られているからか。その理由は個々人で違うだろうけど、目の前の講義をクリアしていけば何かの役に立つことは間違いない。かく言う自分も、学校時代に開いた理科の教科書よりも、人体図などは今見ている方が楽しい。健康管理も大切な歳になったためかな。

*ランチはパンで簡単に済ます

生徒達が熱心になるだけあって、先生方も熱意があふれている。すでに10人の先生の講義を受けたが、どの先生方も仕事に情熱と誇りをもっているのがよくわかる。自分より若くて、既にいくつも施設を経営しているという先生もいる。実技指導を受けて思うのは、話し方も手先も滑らかで温かみを感じるということ。

その先生、昨日はシビアな一面も見せた。9時20分開始で1分遅れた生徒がいた。本当に1分だった。電車が遅れたらしい。いつも1番に廊下で待っているから嘘とも思えない。でも入室を許可されなかった。初日からの約束事で、遅刻は厳禁をしっかりと守った。どんな状況が起ころうとも対処できるのが社会人か。

そう言えば、大学3年の最終試験の日、東京で大雪が降った。前日からわかっていたから、電車のルートを変えて普段2時間のところを3時間半かけて時間を守った。大学はまだ甘い世界でもあるから、時間をずらして試験を行ったが、そういう気持ちは社会に出てからも生きている。講義も社会人には時間厳守が大切だ。

*パンダが好きなだけで買ったおっとっと

中国籍の生徒さんが帰り際、スマホで黒板の文字を写そうとしていた。別の70歳近い先生がそれを叱っていた。あくまでも、自筆で写していけと。今の学生はスマホ撮りが当然みたいだが、あれはあまり褒められたことではない。何しに大学に行ってるのかと問いたくなる。それこそ大学は通信教育で十分になるのでは?

介護の仕事に就く就かないは本人の自由。

だが、介護は人間を相手にする。それも元気な人を相手にするわけではない。病気や障がいをもち、長い自分史をもつ人間を相手にするわけだ。自分のちょっとした気の緩みが、その方々の尊厳を傷つけることもある。その尊厳を傷つけずに自立を促す支援をするには、熱意と好奇心をもって基本をしっかりと学ぶことだ。

実技でもグループ討論でも、初日から組んでる方々が3人いる。隣に座るのが体格もたくましい30代の女性、母親も旦那さんも介護が仕事とか。自分と同世代の水商売をしていたという女性、いつも監督官のような感じだ。140㎝を切る小柄な体で介護職に就いてる女性、Wワークでヤマト運輸の仕分け作業もこなす。

*近頃の冷凍お好み焼きは美味い

実技が始まった時、練習とは言え女性の体にふれていいのか考えもしたが、今は慣れたもの。相手もあくまでも練習台としてぶつかってくるから、自分も練習用の人形のつもりでぶつかっていくだけ。昨日の自由練習の時間も、相撲稽古をしているような感じで練習を繰り返した。誰もが汗を流しながら練習に励んでいる。

あらためて思うのは、熱意や好奇心を持った時こそ人は多くを学べるということ。熱意や好奇心こそが、学びたいと言う気持ちを無限に増大させるようだ。介護職初任者研修の次は実務者研修へとステップが用意されている。自分はまだ受けないが、昨日の帰り際に先生を囲んで、そのことを皆で語った時は盛り上がった。

実のところ、自分は次の仕事をすでに確保してある。この研修を受講していることも役に立った。詳細は後日にするが、この研修を終えてからは、通信教育で取りたい資格が2つ出来た。最低でも1つは年内に修める。この短期の研修が、勉強したいという意欲をさらに引き出した。健康であり続けるためにも必要なこと。

*隣の奥さんのラムネに 笑顔がひとつ

日経で、前法政大学総長の田中優子氏が素敵な話をしていた。氏は江戸文学に夢中になっていたが、それは勉強ではなく遊びに夢中になっているのと同じ気持ちだったと言う。子供の頃から「競争心」というものが皆目わからないでいる、もったことがないというんだ。今でもずっとそのままだとか。

学生を見ていても競争心よりも好奇心の方が期待できる。わくわくと向き合うものを見つけた時にこそ、力を発揮する。「負けないように頑張る」とはなんとつまらない言葉だろう。人をごく狭い視野に閉じ込める呪文であろう。競争の彼方にこそ、新しい道が開けていると言う。否定すべき部分が、何ひとつない言葉だ。

きっかけは何でもいい。今こうしたい、今やってみたい、そう思った時こそがチャンスの時だ。そういう時の人間ほど、楽しそうに見える時はない。やりたい気持ちに熱意や情熱や好奇心が重なった時、楽しいという気持ちしか持てなくなる。何も苦に感じられない、ただ楽しい。先の見えない道ほど、楽しくなるんだよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です