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無知を知り、克服する努力をする。

何をするにせよ、まずは己の無知を認めることが大切だ。

障がい者のグループホームでの仕事について、早くも一週間が過ぎた。毎日が格闘をしているようで、既に1ヶ月も2ヶ月も経ってしまったような気もしている。実際のところ、本当に時間が早い。勤務はまだ5回だが、7時間の日勤を3回と16時間の夜勤を2回、実質7回分ほど働いたことになるのだろうか。

人としての個々の尊厳を大切にしながら相手と向き合う、この歳になれば教科書など読まずとも頭の中では理解できている。しかしだ、やはりいつもの仲間を相手に話すのとは根本から違っている。彼らの思考を理解するには、正面からしっかりと向き合わなくてはならない。どんな状況でもだ。それが仕事なんだから。

*きゅうりは酒の席には欠かせない

それでもね、やはり戸惑いを覚えないことの方が難しい。彼らが自分たちに向けて来る行為は、決して普通じゃない。普通じゃないと考えてしまうのは、自分が普通だと、自分の生活の仕方が普通だと思い込んでいるからなんだけどね。彼らにとっては、彼ら自身が普通であって、彼ら自身の世界がすべてなんだから。

それでも、つい普通じゃないと考えてしまうから、まずは、ここから頭の中を置き換えて行かなくてはいけない。

昨日の朝まで続いた夜勤の中で、多くのことを一気に学んだ。夜勤は2回目だったにも拘らず、施設に来たばかりの同年代の相棒と2人きり。このこと自体も驚きだが、取締役がしっかりと基本を教えてくれたし、後は2人で連携して考えを出し合いながら乗り切った。共に51歳の年齢、知恵だってたくさん備えている。

*ステーキのような肉厚たまごの料理

障がい者のお子さんをもつに至った親御さんたちは、決して楽な気持ちで暮らしてはこれなかったと思う。障がいあるとわかった時の気持ちは、ご本人たちにしかわからないだろう。ただ、子供たちはよほどのことがない限り、普通に歳を重ねて生きて行く。だからこそ、悲しい目で彼らを見て生活させてはいけない。

可哀そうだからと甘えさせながら生活させると、大きくなった時には我儘が手に負えなくなる。そのことが、この一週間でよくわかった。彼らの人としての尊厳をしっかりと認めるなら、障がいを理由に甘えさせるのは厳禁だ。彼らひとりひとりにあったペースで、地道に教育を与えていく必要がある。それが本人のため。

*料理の名前よりも まずは美味いかどうか

取締役が素晴らしいことを話していた。

今の時点で、我儘が手に負えない利用者が一人いる。その我儘の原因はと言えば、教育の始め方に間違いがあったということ。だが彼はまだ、20年も30年もこの先を生きなければならない。今扱いに苦労しても、1年で我儘を直させられれば、彼の長い人生のためには苦労を苦労とは思わない、と。

この話を聴きながら同時に、その利用者に対する取締役の接し方を1時間半以上見続けた。そして、自分を恥じたね。自分には無理かもしれない、その内に相手に対して手が出てしまうかもしれない、そんな思いばかりが頭の中を走り始めていた。まあ、会社の最初の説明の仕方も悪かったから、誰もが不安にもなるよ。

*唐揚げの料理もバラエティーが豊かだ

でも聴いて見てしまえば、自分だって決して馬鹿でない。培ってきたポジティブ根性を重ねてみたら、自分にも出来る!って思えた。そして、出来れば仕事が考えている以上におもしろくなるって思えた。だから自分を恥じ、自分なりに勉強しようと考え本も注文した。先に始めている、別の通信教育と合わせて勉強する。

こんな感じで仕事を始めない限りは、障がいをもつ方たちとの接点は生まれなかったと思う。街で見かけても、ちょっと手を貸すぐらいのことだけで終わり、彼らと正面から向き合うこともなかったはずだ。自分が知らいないところで、こんなにもたくさんの障がいをもつ方たちがいたということ、このことにも驚いた。

*たかがコロッケされどコロッケ 創造ひとつ

まったく無知とは恥ずかしいことだ。無知であるのに、偉そうなことを口にしてはいけない。この世界で頑張る人の思いは、同じ土俵に立たなければ分からない。分からないくせに偉そうなことは言えない。まずは自分で、とことんやった上で理解してからの話になる。無知を克服する努力に、終わりはない。

「無知を知り、克服する努力をする。」への4件の返信

きみさん、こんばんは。
さやかです。

今回のブログも読ませていただきました。

私事になりますが…、
私の親戚が発達障害で、他県にいて、たまに連絡を取り合っています。
だいぶ前に、2人で旅行に行こうと話になり、泊まりがけで行ってきました。
その時、発達障害について深く知らなかったので、親戚の言動に驚かされることが多々ありました。

それから、自分なりに調べて発達障害について多少は分かっていると思います。

職場の新人の十代の男の子が発達障害です。
たまに発達障害の方が取る言動もありますが、仕事や私達に対して一生懸命で、誰かが困っていたら助けてくれる素敵な新人君です。
親御さんや周りの方の接し方や新人君の頑張りで、今の新人君がいるのかなと思います。

長々とすみません。
これからもブログも楽しみにしています。

さやかさん、おはようございます。

コメントを頂きまして、ありがとうございます。
お返事が遅れましたこと、申し訳ありませんでした。

言い訳がましいですが、1日から働き始めたばかりなのに、すでに2ヶ月も3ヶ月も働いて来たようなぐらいの忙しさで、タイムリーにお返事をできませんでした。

発達障がいの方のお話、ありがとうございます。

僕の仕事場は、発達障がい・知的障がい・自閉症の方と向き合う場所です。
すこしでも言葉が通じればよいのですが、大便をなげつけてくるような方もいる場所です。
初日から、毎日が戦いというべき状況です。
相手も同じ人間ですが、便を投げつけてくるとなれば、心してかからないと僕等の精神が侵されます。
すでに、精神的にやられて辞めた方は何人もいますし、出勤できない方もいます。
ですから、生半可な気持ちではできません。

1週間で4冊の本を買いましたが、全部をいっぺんに読むだけではなく、必要な所からつまみ食いをするように読んで、翌日に実践投入、駄目ならまた勉強の繰り返しです。この仕事は知識と知恵と行動力が試されていますから、毎日が勉強、帰宅しても勉強です。僕は元来からの職人気質ですが、この仕事は人間の尊厳を守るための職人稼業だと考えています。

コメントはしっかりと呼んでいますので、すべてがタイムリーではありませんが、必ずお返事いたしますので、気楽に気長にお待ちくださいね。

今後とも、よろしくお願い致します。
お仕事、頑張ってください。

きみさん、おはようございます。
さやかです。

お忙しいのは存じておりますが、
先日コメントを送りましたが、読んでいただけましたでしょうか?
少し寂しい思いをしております。

さやかさん、おはようございます。

コメントを頂きまして、ありがとうございます。
お返事が遅れまして、申し訳ありませんでした。

もう一方のコメントに、まとめてお返事させて頂きました。
よろしくお願い致します。

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