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勉強は楽しく続けたい

勉強をすることが楽しい、こんな気持ちをもてるなんて、高校生の頃の僕には考えられなかったことだ。佐倉市にある歴史ある県立高校に入ったまでは良かったけれど、1年の初っ端から数学で見事に赤点を取った。いきなり職員室に呼ばれた、他の同じ赤点仲間と一緒に。呼ばれた意味さえ理解していなかったかもね。

※昔はこういう発想はなかったかな

数学について言えば、中学生の頃までは問題を繰り返して覚えれば何とかなった。だから、それなりの偏差値を取ることが出来たのだと思う。高校受験も3戦3勝と平穏に終えた。でも、高校の数学は違っていた。深く考えなければ解けなかった。結果的に僕は、2年を終えると同時に数学から逃げるべく数学を捨てた。

30年以上を経て、久しぶりに数式とご対面した。お話ししてきた通り、第二級アマチュア無線技士の資格を取得するためだ。log やら 平方根 やら懐かしい文字と、久しぶりにご対面した。浪人しても文系の大学だけに受験を絞っていたので、数学は必要としなかったが、二アマは数式が必須、逃げる場所はなかった。

※この1年半で介護関係の書籍を多く購入

9月から11月末までの3ヶ月の短期決戦、2ヶ月の間は毎日どこかで数式と向かい合っていた。ノートに書き出して練習することが大切だが、トイレの中であっても口に出しながら頭に入れたりしていた。高い試験費用を払ったこともあり、落とすわけにはいかなかった。ブツブツと口に出しながらの毎日だった。

だが不思議なことに、苦にはならなかった。4月・6月・8月・9月と資格取得を続けてきた年内最後の大一番、やるしかないと言う気持ちと、4戦をクリアして来た勢いがあった。三アマに比べればグンとレベルが上がるわけで、解けない覚えられないと悔しさを剥き出しにしてはいたが、勉強することを楽しめていた。

※職場までの途上にある公園で

そうなんだ、楽しめるということがきっと、一番大切なことなんだと思う。高校の頃の勉強は楽しめなかった。受験のためだけの勉強に思えた。数学をやる意味を見いだせなかった。何のために数式を解くのか分からず仕舞い。大学に入るためと割り切れれば良かったけど、大学受験も漠然と考えているだけだったからね。

それでも、たった一つ楽しめたのが世界史だった。そもそも歴史を好きになったのは小学5年の時。塾で勉強を始めて楽しいと思えた。中学生の時には世界史も少しかじり、高校に入って教科書を覚えるぐらいに読み込んだ。そのせいか、今の世界情勢にも過去の歴史を繋げて向かい合える。世界史は今でもおもしろい。

※税込み50円の偶然に喜びが溢れる

そんな世界史も学校の授業では、近代を過ぎたぐらいで授業は終わった。教科書を中途半端で終えるわけだ。だから浪人してから初めて、本格的に近現代史まで勉強した。世界史地図も横において楽しんだ。浪人しても文系3教科の内、英語も国語も駄目だったから、世界史パワーだけで合格に引っかかったようなものだ。

それが今になって、資格試験のためとは言え楽しめるんだ。解けないことが悔しいんだよね。今解けるなら、もっと頭が柔らかかったはずのあの頃に、素直に向かい合うことさえ出来ていれば。後悔先に立たずってことなんだろうけど、あの頃は後悔するなんて考えるわけがない。出来ないものは、ただ捨てるだけだった。

※帰宅時の空をスマホで楽しむ

そんなわけで、今の僕は勉強を楽しんでいる。世に言う学び直しということじゃない。ただ単に、今やりたいから勉強し、そして楽しんでいるということなんだ。こういう時は勢いがつく。次から次へと目標をもって進めていると、ひとつ終わるたびに次が欲しくなる。次が無いと不安になってしまうんだ。

まあ実際のところ、勉強は机上だけのものじゃない。仕事をしていれば何かを学ぶ。新聞や書物を読めば何かを学ぶ。人と会えば何かを学ぶ。生きている限り、毎日が勉強の中にある。僕が決めた勉強は人生のほんの一部に過ぎない。貪欲な気持ちをもち、学びへの素直な気持ちさえあれば、すべてが勉強の場に成り得る。

※かつて不思議な面白さを感じた漫画

こうなってくると、長生きしたくなる。なぜかって?勉強したいことが次から次へと出てくるからかな。上を見ればキリがないけれど、上があるから勉強したくなる。凡人であると自覚しているから、猶のこと勉強が必要になる。そうなると、勉強の世界は無限に広がり終わりが見えなくなる。これは幸せなことだと思う。

でも当然ながら、得た資格や知識や知恵などは使ってなんぼのことでもある。宝の持ちぐされでは勿体ない。使い方も又、次なる勉強になるのだろう。ますます終わりが見えなくなる。願わくは脳内の細胞に健康でいて欲しいと思う。僕が望む限り元気でいて欲しい。そして好奇心をもって貪欲に、楽しく勉強を続けたい。

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