リハビリも、好奇心と探求心が必要だと思っている。
昨年の夏、左肩の手術をしたんだけど、退院後のリハビリは続いている。週に1度のペースで手術した病院に通い、肩甲骨を中心にほぐす。その期間はすでに8ヶ月目にはいっている。6月に予定しているMRI検査の結果しだいでは、リハビリの今後も決まる。
ただ、病院のリハビリだけではよくならない。週に1回行くということは、1週間の結果をリハビリの先生が診て確かめるにすぎない。時間は毎回35分程度。
そうなると、無理しない範囲で、自主的にリハビリをする必要性もでてくる。それは5年前の手術の後も同じこと。ノウハウはしっかりと身についている。右肩が左肩に変わっただけ。毎日、教えられた方法と自分で考えた方法で、体をほぐしている。
今使っている道具は1つだけ。以前も使ったフォームローラー。自分は健康ポールって呼んでいる。表面がプレーンのタイプではなくて、いぼつきのタイプ。写真で見ると、ガメラの背中みたいでしょう。ほどよい刺激を得られてお奨めだ。
このローラーを平らなところにおき、背中をのせ、あおむけの状態で右へ左へと体を揺らす。そうすると、肩甲骨の硬さがほぐせるという考え方。自分の体重をのっけるわけだから、いぼの部分が肩甲骨を押してくれる。けっこう効くんだな、これが。
でも効きすぎて、背中自体が痛くなることもある。痛くならないように、少し背中を浮かすのもいいけど、余計な力を使うことにもなる。そうなるとリハビリの意味がない。
前回もここまでは考えて、床ではなく、壁と体の間にローラーをはさみ、右へ左へと動くことにした。これなら、力の加減も丁度よくなり、肩甲骨の硬くなっている部分をいい具合にほぐせる。ローラーが床に落ちないように、気持ちを集中させればいい。
でも、今回はさらに考えてみた。体を動かすのではなく、壁と体の間にローラーをはさんだまま、両肩を回した方がいいんじゃないかって。この考え方は、自分としてはかなりヒット。
両肩を前から後ろに向けて回すでしょ、そうすると肩甲骨もいっしょに動くわけだ。痛くなり過ぎないように、肩甲骨をローラーの上にはわすようにしてほぐす。決めた数をこなし、終わった時にはホワ~ンとしたような幸福感を得られるんだ。
もともと筋肉質の体、腕立て伏せも再開してるから、いたちごっこにもなる。鍛えてほぐす、鍛えてほぐすの繰り返し。鍛えなおしたいという気持ちと、もっとほぐしたいという気持ち。
なかなか思い通りにはいかない。でも、毎日続けることで発想も豊かになってくる。どんなんことに対しても、好奇心と探求心をもつことが大切だと思うよ。