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日経電子版にして、早くも1年が経った。

昨年の正月を境に、新聞を紙面から電子版に切り替えた。

紙面との併用も考えたが、中途半端になるのはいやだったので思い切った。新しい一歩を踏み出せた気がしてワクワクしていた。

*日本経済新聞の電子版はよくできている

大学3年の頃から日本経済新聞を愛読している。就職活動のこともあったから読み始めたんだけど、あれから今日まで、30年近く読み続けていることになるのかな。

一度だけ浮気したことがあった。あまりにも宣伝広告が多いような気がして、一般大衆紙に変えてみたんだ。でも駄目、3ヶ月も我慢できなかったね。日経の記事が体が染みついているんだ。全部理解するのは難しいけれど、役に立つ記事が多いしね。

*内容が日々進化している 面白味が増している

電子版と言っても、基本的なレイアウトは紙面と同じ。右から左に向かって読んでいく。マウスひとつでページをめくり、拡大したければそれもできる。内容は日々進化しているし、面白さも増していると思う。

保存したい記事があれば、範囲を指定して保存できる。一日だけで保存したい記事がいっぱいになることもあるが、クラウドの中にため込んでくれるから全く問題がない。読み返したくなる時もあるわけで、そんな時はクリックだけで引き出せるから嬉しい。

*紙面を読んでいた時は 記事を切り抜いていた

それでも時として、以前切り抜いて保管してある記事を読みたくもなる。紙の手ざわり感には、温かいものさえ感じられたりするんだ。クリアーファイルに入れて、直射日光にさらさないように保管してあるけれど、経年劣化で黄ばんでいるのには味がある。

もっと前は、スクラップブックに貼り付けたりもしていた。いつからか、それはやめてしまっているけれど、ファイルに残されているものについては、いずれ貼り付けておくつもりだ。ブックに貼っておくと、アルバムみたいで思い出深く読めるんだよね。

*スクラップブックには 綺麗に貼っておきたい

引越の多い自分だけど、機械ものは古くても常に一緒に移動して来た。それに対して、書籍や服などはけっこう捨ててしまう。めったに読まない紙系のものって、邪魔に思えたりもしてね。だけど後悔することも多いんだ、取っておけばよかったって。

今となっては、ノスタルジアに過ぎないのかな。電子版に変えるということは、そういうものを捨てるってことでもある。だからこそ、手元に残るブックについては、これからも大切に保管しておきたいんだよね。

この先はずっと電子版を読むだろう。SNSの中ではタイムリーに情報が流れるから、新聞は無駄かなと思ったりもする。

でも、自分が求めているものは経済の記事よりも、人間について語られているコラムの方だったりする。日経のコラムは内容が熟しているから興味深い。切り抜りぬかれてきたものも、ほとんどが人間について語られたものなんだ、実際のところ…。

*この記事は 生涯を通してのの宝物かもしれない

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