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君が、嘘を、ついた

中学3年の時だった。コンビニで流されていたラジオ放送から、この曲が流れてきた。

DJがさけぶ、オフコース復活

*5人から4人になり 2年を経て復活した

復活?よくわからない。オフコースの存在自体を知らなかった。5人の時が1982年までとすれば、まだ小学生。中島みゆきの「悪女」で音楽に目覚めたのが小学6年。松山千春中村雅俊なども聴いていたが、オフコースの活動は休止中だった。

衝撃的だったね。これはすごいって思った。何がすごいかって聞かれると、案外難しい。でも、中学生ながらも音のセンスに圧倒された。それまで聴いていた、アイドルの曲やフォークとは違って、心がフワフワするような感覚を覚えた。

その日から、とりあえず中学校を卒業するまでは、オフコースの虜だった。当時はまだ、カセットテープレコードの時代。レコードは高くて買えないし、レンタル代金も高い。親はあまり音響機器には興味がなかったから、ダビングなどもできない。

*レコードの良さは視覚でとらえられるものが多いこと

ちなみに、若い方にはダビングってわからないかな。

レコードやCDなどからカセットテープなどの記憶メディアに、音響機器を通して音をコピーするって言えばわかる?

そんな状況だったからカセットテープを買い、同級生にダビングを頼んだ。2人の頃から5人の絶頂期の頃まで、発売されたアルバムを調べ上げ、もれることがないように順番にダビング。そして何度も繰り返し聴いた。飽きるなんてことは、まずなかった。

*歌詞カードの裏には ジャケットとは違う写真が

詞も綺麗だと思った。でも、その中にある意味の深さを理解するには、まだ精神的に幼すぎた。メロディの美しさに憑りつかれ、小田和正の声に憑りつかれ、ハーモニーの美しさに憑りつかれ、時間さえあればテープを回し、口ずさんで歌を覚えた。

同じクラスの中には、けっこうファンも多くて話もはずんだ。当時はYMOびいきだとか安全地帯びいきだとか、マニアックなクラスメイトが多かったかな。

確かにYMOなんて世界レベルだったからね。イエロー・マジック・オーケストラ、ネーミングからしてレベルが高いよね。音楽全体のレベルが高かった気がする。

*ジャケットの作りも凝っていた

中学を卒業する頃には、発売されていたアルバムの曲はほとんど歌えた。朝から晩までオフコース。ジャケットのコピーをしてもらい、クリアーファイルにはさんで下敷きにしたりね。カセットテープが擦り切れて音が伸びたら、またダビングをお願いした。

憑りつかれるっていうこと、夢中になれることっていうのは、本当に大切なことだと思うんだ。それも、本物に夢中になりたい。すぐにメッキがはがれるような嘘っぽいものに、夢中にはなれない。どんなに時間が経っても、本物は人の心を裏切らないから。

曲名は「君が、嘘を、ついた」

でも曲は、嘘をつかなかった。

「君が、嘘を、ついた」への2件の返信

オフコースに対するきみさんの熱い想いがひしひしと伝わりました
うちの母もオフコースが大好きなんですよ
子供の時から「きみが嘘をついた」と「素敵なあなた」って楽曲をよく聴いていました
私も「きみが嘘をついた」大好きです
たしか英語バージョンもありましたね
最近またカセットテープが流行っているんですよね
時代は繰り返される✨

いもうと様 こんばんわ

コメント ありがとうございます。
ブログ初のコメントをいただきました。
すごく嬉しいです。

僕にとってオフコースは大切な存在です。
君が嘘をついたや素敵なあなたを良くお聴きになっていたということは
お母さまきっと、僕よりもお歳が上でいらっしゃいますね。
素敵なあなたは鈴木さんの曲、鈴木さんがあってのオフコースでもありました。

英語バージョンはまた別の味があっていいですね。
カセットテープは味があるんですよね。
なくなり始めた頃には、テープ自体もかなり耐久性がよくなりましたね。
A面とB面にドラマ仕立てで曲を詰め込んでいくのが好きでした。

結局のところ、人の世はデジタルだけでは語り切れないんでしょうね。
時代は繰り返される、まさにその通りですよね

またコメンをお待ちしています。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました

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