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人生経験 俺の考え 入院日記 2020年夏

看護師さんの前に立つ!

手術当日の夜が明け、7月9日の朝が来た。

血圧の異常な上昇に悩まされ、寝不足の朝を迎えていた。

だが、5年前と違っていたのは、意識がしっかりしていたってこと。前回は翌朝になっても朦朧としていて、朝食も食べる気がしなかった。今回は違う。点滴をつけている状態なので通常のご飯は出ないが、残さず食べられたのには、自分でも驚きだった。

*手術翌日の晩餐は 食事の量が足りなかった

朝ご飯を食べ終えて、しばらくベッドに横になる。尿道に入っているチューブがモソモソする。T字帯が少しズレている。下半身が何とも気持ち悪い。のんびりと寝ていたいと思わない。起き上がってベッドに腰掛ける。看護師さんがやって来た。

体をふきますよって言った。チューブを取りますねとも。

横にさせられ、看護師の手が布団にもぐってくる。性器をつかまれチューブが瞬時に引き抜かれる。慣れた手つきの神業。抜かれた瞬間に痛みはなかった。プロはやはりプロだ。刺しこむ時も抜く時も、患者が快感を覚えるくらいの早業でなくてはならない。

*手術後 最低4週間は固定具をつけっぱなし

手術した左肩の方には、腕が動かないように外転装具という固定具がつけられている。右腕には点滴用のチューブもついている。当然、ひとりでは着替えもできない。まずはパンツに履き替える必要があるんだが、看護師さんに手伝ってもらうしかない。

ベッドから降りてわきに立つ。来ているものは手術着だから、上から下までつながってる。前をはだけると、T字帯がふんどしのような状態。看護師がためらうことなくT字帯を取ると、下半身がスッポンポンの状態。目はまっすぐと壁だけを見つめる。

まるで、お漏らしをしてパンツを脱がされた少年のよう。でも恥ずかしいなんて言ってられない。足を上げてって言われば、ハイと言って上げるだけ。80歳ぐらいなら達観もしているだろうけど、中途半端な歳だ。胸中は複雑で、変な気持ちだったね。

*スマホ用のキーボード 最近はお休み中

まあ、こんな感じで看護師さんの前に立ち、体を拭いてもらい病衣に着替えた。いよいよ病室に戻る時だ。頭の中ではすでに、どうやってキーボードを打てばいいかを考え始めていた…

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