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俺の考え

イスラエルを見て、日本の状況を考える。

いまさらだが、イスラエルという国はすごいんだなと思った。

この新型コロナウィルスへの感染対策について、ワクチン接種への動きが迅速だった。現在では感染もほぼ終息し、市街地でもマスクをせずに歩く国民の映像が流れている。ワクチンの確保には、当初からが動いたとか。これも常に準有事の状況の中にある国がなせる業なんだろうか。

イスラエルは常に準有事の状態にある。長く周辺のアラブ諸国との対立が続いているわけで、それは自分が小学生の頃から変わっていない。今回のコロナ対策についても、すぐに国の準有事と位置づけ、軍が対策の前面に立ったわけだ。それによって、ワクチンの確保接種の仕組みづくりの両面で成功したらしい。

その動きはかなり早い。ワクチン確保のために世界の製薬会社の開発状況をいち早く把握し、情報収集イスラエル国防軍が行った。政府は軍の情報機関の人材を集め、コロナ関連の情報を集約する場所を設け、感染状況と世界のワクチン開発の情勢を調査した。それを政府に報告し、ワクチンの早期確保につなげた。

*メルカバを 後ろからみたところ

戦後の日本の状況とは対極にあるわけだから、単純に比較をすることはできない。ただ日本には、緊急事態宣言と言っておきながら、緊急事態に直面しても即座に対応していけるシステムが存在していないようだ。要は、準有事に対応できる心構えがないということだろう。どうだろうか?

学生の頃だったと思う、以前に話をした仲間たちとの飲み討論会での話。イスラエルの戦車の話になった。メルカバって言うんだけど、こいつがすごいって。敵にやられてもやられても、パーツを付け替えるだけで蘇ってくる不死鳥めいた戦車だって。現実には走行不能にもなるんだけど、乗員の生存第一で設計されてる。

日本に比べれば狭い国土少ない人口。国が戦い続けるためには無駄に人を死なせるわけにいかない。普通なら後ろにあるエンジンを前に置き、被弾時に装甲の一部として機能させる。他にも車内のあらゆるモノが、乗員と弾薬に対する防護として働くように配置されている。すべてが生存第一の思想に基づいている。

*メルカバについて 参考として

これは自分がよく考えていることだけど、日本経済新聞にも同じような内容のコラムがあった。

1867年に明治維新を迎えた日本は、1945年の敗戦に至るまで、多くの戦争を経験している。日清戦争日露戦争第一次世界大戦への参戦、そして日中戦争に始まる太平洋戦争。常に戦時体制の有事の中にあったことになるが、戦後から現在に至るまでの76年間、平和を維持している。アメリカ軍という傘のお蔭で。

その結果、日本は平和が続く平時を前提にした体制しかなく、緊急時の状況にはいっても頭の中を切り替えることができないでいる。イスラエルをはじめアメリカイギリスは、当初は多くの死者を出したが、その後の緊急時への切り替えが早くワクチン接種で先を走る。法的な強制力も持たない日本はもろさを露呈した。

*こんなマスクなら 限りなく完璧か

今日のニュースを聞いていると、65歳以上の方のワクチン接種さえ、7月までに終えられるかどうかという感じ。51歳の自分が受けられるのは秋以降だと考えている。

そうなると、ますます自己防衛を強化していく必要がある。去年の春の話だが、現場の大工さん達と話していたこと。本当に自分の身を守りたかったら、軍隊用の毒ガスマスクでもしないといけないかもねって。笑い話のようだけど、真面目に話していたのを覚えているよ。現実に、1年経っても収束しないんだからね。

コロナ対策における優先順位をもたない戦略、縦割り組織の弊害による遅々として進まないワクチン接種、明確な根拠をもたない何とかなるだろうという楽観的思考地震や台風への対応は早いが戦争などの有事への危機管理意識の欠如。今後の日本のためにも、根本から改善すべきことがたくさんあると思える。

現在のイスラエルの状況を見ていて、素人ながらも日本と言う国を考えてみたよ。

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